こんにちは、ざびえるです。
定期的にスキー場を訪れる人は1度は遭遇するであろう、「前日のまとまった降雪」
いわゆる次の日の「朝いちパウダー」ですが、
ピステンのかかったゲレンデを滑っている人ほど感じるのが、
「板のノーズが雪に刺さって上手く滑れない」という現象です。
そんな方にお勧めしたいのが、スノーボードのバインディングをテール側にさげるセットバックです。
今回はスノーボードのセットバックについてご説明したいと思います。
この記事でわかること
- セットバックとは?
- セットバックのやりかた
- どんな人にセットバックがおすすめか
セットバックとは?
セットバックはスタンス幅の中心をテールにずらすことです。
その結果、前足とノーズの間が長くなり、反対に後ろ足からテールの間は短くなります。
セットバックをすることで得られる効果は、
- メインスタンスでのターンがしやすい
- 重心がテールに移動することにより、ノーズが浮きやすくなり、パウダーランがしやすくなる
- 高速ターンでは安定感が増す
反対にデメリットとしては、
スイッチランやパークでやや滑りずらくなる
ことです。
セットバックのやり方
スノーボードを買う時に
「ツインチップ」や「ディレクショナル」という言葉を店員さんやカタログに記載されていると思います。
ツインチップはノーズとテールが同じ形をしています。
ディレクショナルは極端に言うと、ノーズが長く、テールが短い板の形です。ディレクショナル形状の板の多くは初めからセットバックが入っています。
セットバックを入れるときは、板に記載されているメーカー推奨スタンスが良いとされています。
理由はセットバックを使う際は、記載されているスタンスをもとに板が作られているからです。
ただし、メーカーによっては記載がされていないものもあるので、いつも滑っているスタンス幅を基準に調整していくことになります。
ディレクショナルの板など、はじめからセットバックが入っている板があるので、注意してください。
スタンス幅が51cmだと仮定すると、セットバックなしのスタンスは赤い四角になります。(ツインチップの板の場合)
このスタンスでセットバックを入れると青い四角になります。ビス穴の幅はおよそ2cmなので、セットバック2cmとなります。
スタイル別セットバックの効果
初心者
スノーボードを初めてする人にはセットバックがおすすめです。
初めは木の葉やサイドスリップ(板を横にして真下に滑り降りること)の練習をすると思いますが、
その後のターンの練習をしていくと、レギュラーとグーフィーを間違えて滑ってしまうからです。
そのような癖がついてしまうと、ターンの上達が遅くなってしまいます。
パーク
パークではレギュラースピンはあまり違和感はないと思います。スイッチでジャンプやジブアイテムに入る際は少し注意が必要です。
ただし、上級者の方はあまり関係がないようにも思います。
バックカントリー
バックカントリーやパウダーランでは基本的にレギュラースタンスですべるため、セットバックがおすすめです。
特にパウダーを気持ちよく滑るためには、ほとんどの方がセットバックを入れています。
カービング
セットバックを入れることで高速滑走時の安定感が増えるのと、ターンの終わりに重心がノーズ側に行きずらくなるため、セットバックとも相性は良いと思います。
さいごに
私はいつもパークやジブをメインに滑っているので、主にツインチップの板を使用しています。
スイッチランも普段からするのでセットバックは入れていません。
しかし、バックカントリーやパウダーを滑る時にはセットバックを入れて板の操作性を上げています。
このように自分のしたい滑りに合わせてセットバックも組み合わせていくことが大切になります。
コメント