藻琴山へ バックカントリーに行ってきた

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えぞっこ
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こんにちは、ざびえるです。

皆さんはバックカントリーという言葉を聞いたことがありますか?

バックカントリーとは整地された区域以外のエリアのことを指します。文字通りスキー場の裏山や手つかずの自然の山に登り、誰も滑っていない斜面を滑り降りるのが醍醐味となっており、日本の雪質の良さもあり、バックカントリーをしに日本に訪れる方も多いです。

今回は北海道の道東地域にある藻琴山にバックカントリーをしに行ってきたので体験したことをご紹介したいと思います。

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藻琴山とは

 藻琴山は北海道の道東にあり、屈斜路湖を囲む山(屈斜路カルデラ外輪山)の1つでもあります。この屈斜路カルデラ外輪山では最も標高の高い(1000m)山であり「北海道自然100選」にも選ばれているほどです。

近くにある弟子屈町からおよそ1時間程度で到着します。冬山での登山口は小清水側から登る「スカイライン遊歩道」と「ハイランド小清水キャンプ場」の2つありますが今回は スカイライン遊歩道ルートから登ることにしました。

えぞっこ
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この日は天気が良かったのもあり、他にも数人登る人がいたよ


事前に必要なもの

 当日までにあまり降雪がなかったことと単独ではなく数名で登ったため比較的少ない装備で登ることができました。ちなみに持っていた道具は・・

  • スノーボード一式
  • スノーシュー
  • ストック
  • サングラス
  • リュック
  • ゴーグル
  • ニット帽
  • 防寒具

を持っていきました。特にスノーシューはないと埋まってしまって、登ることができないので、最悪これだけは必ず揃えてください。ストックがあると登る時に下半身だけでなく上半身も使うことができるのであると便利です。

頂上までの道のり

 開始直後は、呼吸が落ち着くまで多少しんどいのですが数十分ほど歩いていると、少しずつ余裕が出てきます。

斜度もそこまで急ではないので、夏もそうですが初めたばかりの人にはおすすめなコースです。この日は天気にも恵まれ、登ってる最中上着を脱いで登っても心地が良いほど暑くもなく寒くもなくのベストコンディションでした。

初めの目的地として登山口から見える山の頂上を目安として登っていくのが良いと思います。

頂上付近まで登ると雪庇と呼ばれる屋根の上からせり出している雪を見ることができます。雪庇は大変崩れやすいため、間違って上を知らずに歩いてしまい、踏み抜いてしまうことがないよう気をつけてください。

雪庇の見られる場所までは登りが多いのですが、そこからは上りの場面が少なくなり平坦な道が増えていきます。背後からは屈斜路湖を眺めながら登ることができるのでとても気持ちが良かったです。

山頂まで残りわずかなところに屏風岩と呼ばれた岩がそびえ立っています。この屏風岩を抜けると藻琴山頂上まではあと一息です。

その後、数十分歩くと藻琴山の山頂に到着します。

 下りはパウダーラン

頂上で一通り景色を眺めた後はいよいよパウダーランです。下りはハイランド小清水キャンプ場に向かって滑り降りていきます。このとき沢に向かって滑りますが、あまり落ちすぎると、スピードが落ちて止まってしまうので注意してください。

気をつけること

バックカントリーをする際は事前に、アバランチキットやビーコンなど専用の装備を充実させる必要があります。

またそれらの道具を正しく使用するための経験や知識もとても重要になってきます。事前に調べるのはもちろんですがインターネットや YouTubeで動画を見たから大丈夫と安心すると実際に経験してみて不測の事態にどのように対応していいかが分からずとても危険な状態になってしまいます。

藻琴山は比較的手軽にバックカントリーを楽しむことができ、コースもシンプルなため、遭難のリスクは低いとは思いますが、もし初めてバックカントリーをするのであれば必ず一人ではなく複数人で行くことをお勧めします。

また、そのメンバーの中にはバックカントリーを何度も経験したことのあるベテランの方がいることが望ましいと思います。早く滑りたいと焦るあまり単独で登ることや素人同然のメンバーで登ると非常に危険なことが予想されます。

それからゲレンデでは一通りターンができるからといって同じように山の斜面を滑れるわけではありません。パウダー特有の重心移動やエッチではなく面で滑るなど滑り方をいくつも使い分けられることが必要になってきます。 

他にも入山する前々から降雪量や雪のコンディションを観察し、当日の天候なども考えて総合的に登山に適した日にちを選択すると良いと思います。たくさん雪が降るとそのぶん極上のパウダーを味わうことはできますがその反面急にたくさんの量が積もったということは雪崩のリスクもそれだけ大きくなります。反対に降雪量が少ないと岩場や木などが露出し、滑ってる途中に引っかかってしまったりソールが大きく傷ついてしまったりすることがあります。

いずれにしても入山する前、入山途中、そして滑る前、滑っている途中などその都度、常に頭の片隅に安全を意識することが大切になります。「安全に下山する」ことを常に目標と捉えることで無茶のない行動をすることができます 。

最後に

今回は北海道の道東にある藻琴山でバックカントリーをした体験を記事にまとめました。偉そうなことを書きましたが私も本格的なバックカントリーは今回が初めてだったのですが天候や雪質に恵まれたため滅多に味わえないような幸せな経験をすることができました。

普段ゲレンデやパークを滑っていうだけでは味わうことのできない本質的な自然の山を滑るということの楽しさを思う存分に味わうことができました。普段からスノーボードをしている私でも新たな発見や楽しさを見出すことができました。百聞は一見に如かずということわざがある通り実際にやってみるのが一番だと思うので、もし機会があれば安全に気をつけて挑戦してみることをおすすめします。

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